はじめに
散弾銃の先台と銃床の木部を塗装して、銃に愛着を持とうと塗装をしたと以前の記事で書きました。
しかし、一度は上手くいったように見えた塗装でしたが、ワックスがすぐにはがれて、輝きが無い銃になってしまいました。
射撃場で他の人の銃を見ると下の画像のように皆ピカピカです。
ワトコオイルとワトコワックスのコンビは定評があるようですが、ワトコワックスは半光沢のため、ピカピカとはいえません。
グリップ部分は平面ではないのでワックスがすぐ剥げてしまった感じもあり、これは再塗装しかないという結論に至りました。
しかし、その決断は地獄の日々の始まりでした。
再塗装開始
ワトコオイル&ワトコワックス
はがし液で再度銃の塗装を剥がしました。
そして再度、ワトコオイルを塗りなおしてみましたが、前の塗装の時もでしたが、色の付き具合にムラがありました。
ワトコオイルが渇いていないうちはテカテカできれいな感じですが、機関部に近い部分の色の入りが非常に悪いです。
長年のメンテナンスオイルや手油の影響でしょうか…かなりヤスリをかけてもダメでした。
ここでこれから銃の塗装を考えている方にアドバイス
ワトコオイルは、長年使っている銃では塗装にムラが出てしまう可能性がある。
さて、また塗装を剥離しますか…
水性ウレタンニス
水性ウレタンニスは樹脂でコーティンできるものですので、銃の保護効果が高く成功すればなかなかいい塗装方法だと思います。
散弾銃は頬っぺたに当てて使いますので、食品衛生法をクリアしているというのも好印象です。使ったのはホームセンターで売っている一般的なものです。
ワックスだと数カ月毎に塗りなおさなければなりませんが、水性ウレタンニスは塗膜が強いため塗りなおし頻度はかなり低いようです。
ズボラな私にはもってこいの商品です。
銃の塗装はもうこりごりになってきましたし。
水性ウレタンニスで色付きのものを塗れば、銃の塗装と保護を一発でできます。さあ挑戦。
結果は、上の画像のとおり失敗です。水性ウレタンニスはとても塗るのが難しいです。色付きは色ムラが高確率で生じます。
そして、ウォールナットの色を選んだのですが、色が黄色すぎます。見本色はもっと茶色なのですが、注意が必要です。
後でヤスリで濃い部分を削ればいいかと思いきや、その方法は全くうまくいきませんでした。
色付きの水性ウレタンニスは、塗装難易度がかなり高いという印象です。テーブルなどの平面に塗るにはいいですが、立体的なモノに塗るには色むらが高確率で生じます。
さぁ、また塗装を剥がさないといけない…
グリップ部分のニスを剥がすのは至難の業でした。はがし液だけでは剥がせないため、ナイロン製のブラシでゴシゴシこする必要があります。
全ての塗装をキレイに剥がすには3時間くらいかかります…
それは、賽の河原の石積みのように永遠と石を積み上げ、積みあがる頃に鬼が石を崩しにくるような、そんな感覚です。
ここまでに4回塗っては、剥がして、塗っては剥がしてを繰り返しています。
組み立てて、そして組み立てたものを分解する、窓際族をやめさせるための嫌がらせの仕事のような・・・
延べ作業は休みの日4日間を完全につぶしました。
水性ウレタンニスのクリア&オイルステイン
藁にもすがる思いで、オイルステインで色を付けて、クリアの水性ウレタンニスを塗るという方法を使ってみました。ちなみにクリアの水性ウレタンニスはクリアなだけに塗りムラは生じません。
疲れすぎて、途中経過の写真を撮るのを忘れました…
オイルステインはほぼほぼ色ムラなく塗ることができました。
そして、クリアを2回塗るのもなんとか成功しました。
完成したのが上の画像です。点数的には70点くらいですが、納得の出来です。
塗る前の画像が上の写真です。やってよかったかなと思いますが、二度と銃の塗装はしないと思いました。
結論
インフルエンサーはワトコオイルをお勧めしますが、
素人で塗装面の状態が悪くても、一番うまく塗れる方法は「水性オイルステイン&水性ウレタンニス(クリア)」での仕上げです。
しっかりとコーティングされているため、手垢などで汚れる心配もなくなりますし、おススメです。
全塗装方法を検証したわけではありませんので、私がやった方法の中での話ですけど。
そして、塗装はプロに任せた方がいいと思いましたよ。
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