スナップキャップ(空撃ち薬莢)とは
散弾銃は射撃した後に、銃身を折って脱包し、銃を戻すとまた引き金が引ける状態になります。
この引き金が引ける状態だと、引き金のバネが伸びている状態で、長時間そのままにしておくとバネが悪くなると言われています。バネが悪くなることなんてないという意見もありますが、物理的にはバネが伸びっぱなしは悪くなるのは当然なので、引き金のバネが伸びていない方がいいという話の流れで進めていきます。
そのバネの伸びを解消するのがスナップキャップです。スナップキャップは実包と同じような外観で、中に散弾ではなくバネが入っていて、引き金を引いて撃鉄が落ちてきたときにバネで衝撃を吸収してくれます。
スナップキャップを入れずに、そのまま引き金を引いて撃鉄を落とすと機関部にダメージがあるので、空撃ちにはスナップキャップを使うことが推奨されています。
スナップキャップの使い方
射撃した後のメンテナンスの最後にやってもいいですし、メンテナンスの前にやってもいいです。
撃ち終わった後の薬莢を排出したあとに、スナップキャップを装填して、引き金を引きます。2発目の引き金が引けない時は、セーフティーを一度オンにした後にオフにすると引けるようになっていると思います。
引き金を引いて、また銃身を折る前に先台を外してください。先台を外さずに銃身を折るとまた引き金が引ける状態になってしまいます。
撃針がひょっこり顔を出した状態になっていれば、成功です。
上下二連銃での使い方でした。
スナップキャップの代用品
撃ち終わった後の薬莢
散弾が入っている状態の新品の薬莢はもちろん使えません(;^ω^)
撃ち終わった後の薬莢を装填して、引き金を引きましょう。スナップキャップと同じ使い方です。
スナップキャップを持つ必要性はなくなりますが、撃ち終わった薬莢は少し広がっていますので、銃身から抜けにくくなります。洗い矢などで押して外さなければならない事態にもなりますので、そういう道具が揃っているところでやりましょう。
10円玉
銃を分解した後に、撃針部分に親指などで力強く10円玉を当てます。その後,引き金を引きます。なかなかの衝撃があります。
セーフティーをオンにしてオフにすると二の矢の引き金も引けるようになりますので、二の矢側に10円を当てて引き金を引きましょう。
10円にちょっとした傷がつきますので、気を付けましょう。
銃身の下側が初矢ですので間違えないようにしましょう。
スナップキャップの必要性は?
銃の引き金のバネを休めるために必要なスナップキャップですが、バネを休めるための空撃ち自体は紹介した代用品でも行うことができます。撃ち終わった後の薬莢を使うのは手間ですが…
その他の使い方では、射撃場以外で引き金を引く練習をしたい場合などに、そのまま引き金を引くと銃を痛めてしまうので、スナップキャップを装填した状態で行うことが推奨されますので、持っていてもいいと思います。そんなに高いものでもないですし。
クレー射撃は12ゲージを主に使うので、12ゲージのものを買ってサイズを間違えないようにしましょう。
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